両片思いだったのに略奪されて溺愛されました




あー……。足元ふらつく。


ツライ。

やだ、もう。



――歩きたくない。





帰って横になりたい。


ずっと、横になってたい、――やだ、もうやだ。




……やだ




「杏、良かった」




意識が朦朧としていた。

無意識のまま、私は生産室のハジメの前で、修正の終えたサンプルを突きだし、握りしめていた