両片思いだったのに略奪されて溺愛されました


さらに、時間もない。

私はいつも、崖っぷちで仕事をしている。





「藤森さん、毎度」


素材をあてこんだ丁度その時、ハジメが現れて私の隣に腰をおろした




「毎度どうも。千葉さん、どうですか、調子は」



「いいですよ、他のブランドは厳しいですけどねー」



「今どこも厳しいですよ、全然どこもオーダー出ないですから」



早いところだと夏物のセールが始まる六月。


夏すらまだ来てないのに夏物セール、ってアタマおかしいんじゃないの。

そう思っていたってセールなんだから仕方ないんだけれど、この時期の商売はとても難しい