真っ暗闇に、リビングの光が飛び込んできた。 杏の声がした瞬間 何故か、息を潜めて気配を消してしまった。 「ねぇ、敦史ってば」 カタン、とベッド脇で音がしたあと、影が落ちてきた ――敦史って。 もっと、呼んで。 もっと、近くに―― 無意識だった。 伸ばした手で杏を引き寄せて、力任せに布団の中に引きずり込んだ