杏がいつもゲンを思って、ゲンを視線で追いかけて いつも、ゲンを意識して。 ゲン、ゲン。って、 それって気がついた時にはもうそうなっていて、 ――そんで、ゲンの服がここにあって―― ああ、もう。 本当に、手の届かないところに。 「――敦史」