両片思いだったのに略奪されて溺愛されました





俺の気配に全く気がついていない杏に白々しく声をかける。


顔もあげずに「んー」と返事する杏の声がどことなくいつもより元気がない気がして、向かい側のデスクに立つと、そのまま手をついて杏の手元をのぞきこむ




杏のこの集中力といったら、昔から話し掛けてもてんで聞こえないらしく、しばらく俺はそんな杏の集中力を利用してその姿を思う存分眺める