藤森さんが出た瞬間、間髪いれずに話した
「急にぶっこんで来ますね」
藤森さんの笑う声がする
「今から型決めるんで、原料あたってもらっていいですか? 千葉からすぐデリバリーメールさせます」
「後でカウンター持って行きますよ」
「宜しくお願いします、あ、あとコスト2200円ね」
「わかりました、詳しくは後程」
納期も、コストも。全部淳史に言われたものよりも、前倒しにして告げる。
それはスケジュールコントロールに保険をかけることで、より確実に商品をあげるためだ、
と、言いたいが。
経験的に、納期遅れを防ぐためだけだ。
