ブルーハート


ロッカーの中に
教科書を入れ終わって
「はぁ~っ・・・・
やっと終わった」と
だるそうに言う関谷。
横には、桜井・・・・。

桜井は照れ臭そうに
関谷に何か言ってた。

その時の桜井が
関谷に言った言葉だけ
俺には聞こえなかった。

すると、関谷は
ニッと笑って
ロッカーと桜井から
離れていった。
桜井も女子が
集まっている所へ
走っていった。

俺は呆然としていた。

ロッカーから
離れた
関谷が俺の方に
近づいてくる。
「おぅっ林!!!」
関谷は笑顔で言う。
「・・・・おぅ。関谷!」
俺は作り笑いをして
そう言った。
しばらく俺等は
黙っていた。