死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


「「「キャー!!!」」」

 途端にクラスの女の子達が大絶叫する。
 突然の大きな声にびっくりしてしまった。

「な゙に゙、どうじだの?」
「こら、美來...」

 私がそっちに顔を向けるとまたお菓子が溢れてしまう。

「光野、やってるな」
「こんなことするんだな、光野って」
「まじ尊いんだけど!何これ!まじ漫画じゃん」
「あらあら。光野と月音さん可愛い!」
「でもこれ、兄妹みたいだな」
「そこがいいんじゃん!!美來ちゃんも光野も可愛すぎるよ!」

 私たちの周りに続々と人が集まってくる。
 私、変なことしちゃったかな...

「星惟〜...」
「美來、大丈夫だから落ち着いて」
「ど、どうなってるの〜」

 精神年齢4歳の私がパニックに陥る。
 けれど、学校でギューはしない約束だからひっつけないし、パニックが収まらない。4歳の私、何とか収まれ。

「はあ。仕方ないな...」