死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


「出席番号順だから、月音さんはここだね」

 思ってもいなかったことが起きた。
 星惟と、席が離れちゃった。おまけに、運悪く私は1番前だから小鳥遊くんもいない。

 あいにく、藤本さんすら机が違った。

「えっと、えっと...」

 名札が見えない。
 同じ机の人の名前がわからない。

「月音さん、大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ」

 横の女の子に声をかけられる。

「私、早峰(はやみね) 千菜(ちな)
「俺、富田(とみた) 海吏(かいり)
「私は深澤(ふかざわ) (かえで)

 同じ机の人達がみんな名前を言ってくれて、なんとかなったのかな...

「よ、よろしくね...」


 緊張でガチガチになってしまって、授業には全然集中出来なかった。

 星惟がいなきゃ、私は何も出来ないよ...

 授業終わりのチャイムが鳴って、星惟が私の元へ来てくれる。

「美來、戻ろうか」
「うん!」

 やっと、ほっとできた。

「月音さんはやっぱり光野とだね」
「楓の言う通りね。それもそうか」

 微笑みながらこちらを向く2人にお礼言わないと。

「早峰さん、深澤さん、ありがとう!」
「えっ、あ、うん」
「こ、こちらこそ...」

 思ってた反応じゃなくて、不安になる。
 でも、星惟は分かったみたいで。

「美來がいい子すぎてびっくりしてるんだよ」
「そうなの?」
「うん」

 そう言われて、少しだけ安心できた。