死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


 なぜか私も泪がいっぱい出てくる。

「マ、マ...パ...パ...ごめんね...みらいのせいで」

 あれ、口調が小さい頃になる。
 私、どうやって喋ってたんだっけ...

「美來!!もう喋らないで!」

 えっ...?

 お母さんがそうヒステリックに叫ぶ。
 なんで、なんで...

「そんな言い方...」
「だって!美來は十分末期よ!!」

 末期...

 お母さんの言葉が私の心にグサッと突き刺さる。
 私、もう駄目なのかな。

「ママ...パパ...」
「美來。そろそろ話しておこうか」

 病気のこと、だよね。

「お父さん、私から話しましょうか?」
「いいですよ。僕から話します」

 今まで、聞いても教えてくれなかった病気のこと。
 やっと、聞けるんだ。