目を開けると真っ暗。
直ぐに私は自分の心臓に手を当てた。
ドクン ドクン ドクン...
まだ死んだ訳では無いから、ただ空が暗いだけ。
どれくらい時間が経ったんだろう。
「美來...良かった...」
星惟が横にいる。じゃあまだ夕方...?
時計を見ると、20 : 15。
えっ...
「星惟...時間...」
私がそう言った瞬間に星惟は苦笑した。
「愛菜さんに許可もらったんだよ。8時半まで」
「そう、だったんだ...」
愛菜ちゃん、ありがとう。
「愛菜さん呼んでくるな」
そう言って去ろうとする星惟の袖を引っ張る。
星惟はびっくりした顔で私を見ている。
「待って...星惟、行かないで...ちょっとだけ...」
なんのためのナースコール。
ナースコールを押せば、星惟はずっとここにいるんだから。
私は手を伸ばしてナースコールを押した。
「そう、だな...」
すぐ看護師さんがいっぱい来るって分かってるのに思いっきりギューってされた。
「星惟...?」
「もう倒れないで。美來、1ヶ月眠ってたんだ」
い、1ヶ月...
ということは、今日は8月ということ...?残りの時間の5分の1を、寝て過ごしたってこと?
「そんな...」
ガラッ
「美來ちゃん!」
愛菜ちゃんと両親が勢いよく入ってくる。
暗くてよく見えないけど、お母さんはひどい顔になっている。
また、泣かせちゃった。
もう、泣かせたくないのに。私のせいで、お母さんもお父さんも辛い思いして欲しくないのに。
だから、だから...
「マ、マ...。パ...パ...」
「美來...!」
「泣かないで...」
