死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


 その後、星惟からも連絡が来た。

 星惟はお医者さんを目指すって。

《頑張って、応援してる》
《ありがとう》

 会えないのも、声聞けないのも、寂しい。
 でも、それは星惟だって、同じだよね。

《星惟なら素敵なお医者さんになれるよ》

 今日の会話は、既読がつかないそれで終わった。


 それから数日経って、また検査の日。
 この前、熱が出たから検査結果に期待はしていないし、退院できるとも思ってない。

「美來ちゃん、行くよー」
「うん...」

 それでも気が重いのはきっと星惟のせい。
 星惟に出会ってから、「生きたい」と思うことも増えた。付き合ってからは余計に。

 ただでさえ星惟には会えないのに、これでまた結果が悪くなっていたら、余計に会えなくなる。

 経験上、わかってる。

 この検査が私の病室を決めることになる。