「あなたが、月音さん!?」
「そ、そうですが...」
藤本、と星惟が呼んでいた人は私に向かって大声を出す。
「会いたかったー!私、藤本 晴加」
「つ、月音 美來です...」
晴加ちゃんは明るくてニコニコしている子。でも、元気いっぱいすぎて少し怖い。
星惟がなぜそこまで嫌そうなのかはわからないけれど、私も多分、このテンションにはついていけない。体力がないことが仇になっている。
「光野と仲良いんだね!」
「う、うん」
「今日はおばあちゃんのお見舞いに来てたの。会えてよかった。今度は学校で会おうね!」
「...そうだね」
終始、星惟は私の方を見ていた。
