死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


「美來ちゃん、ちょっと診察室行こうか」

 ある日、私は愛菜ちゃんにそう言われ、診察室へ行くことになった。

 診察室は検査の時と検査結果を伝えられる時しか行かない。なのに呼ばれたということは、また何か私の体は悪くなってるってこと...?

 行きたくない。

 でも、駄々をこねてられないから...

「美來ちゃん...」

 愛菜ちゃん、そんな顔しないで。まるで私が惨めな目に合うってわかってるみたいじゃん。