死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


「星惟くん...どこにも行かないで...」

 それは、私のセリフじゃないよね。
 けど、私の口からはそんな言葉が零れていた。

 離れたくないの。

 わがままで甘えたって思うかもしれないけど、これでしか私は知らないの。

 それでも。

「大丈夫。僕は、美來のそばにいるから」

 もっと、ギューってして。そして、唇に、感じたことの無いぬくもりを与えられた。