死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。



「先生、私...」

 両親も合流して、検査結果を聞く。
 今まで以上の緊張感が、診察室の中を漂っていた。

 それが、何よりも私は怖かった。

「美來ちゃんの、検査結果です」

 1枚の紙が入った封筒を渡される。

 この中に、私の現状が、あるんだ。
 覚悟を決めて、封筒を開いた。

 ドクン、ドクン...
 心臓がうるさい。

「嘘...」














「退院は、厳しいかもしれません」

















「ッ...」
 私は、両親が止めるのも聞かずに走り出していた。