死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


 私、昔から病気のせいで無理とかそういうことはするなって口うるさく言われてきた。

 だから、退院してもほんとにやりたいことはできないことが多かった。

「美來、走らないで!」
「飛行機...?無理だよ...あなたの体じゃ」

 こんなことばっかり、ずっと言われてた。

 星惟くんなら無理とか言わないって思ってたのに。
 私だって、星惟くんと同じ歳の、ただの女の子なんだよ?病気なだけなのに、なんで...


『ごめん』

 だけど、さっきのこの言葉が、私の全部で響いている。ごめんって、言ってほしかったわけじゃないのに。

 星惟くんに、酷いこと、、、私、、、

 また、泪が溢れてきた。