「星惟、頑張れ」 「ああ」 今日は、骨髄移植の日。 こんなにドナーが早く見つかるのは奇跡に近い。ドナーが見つかったからと言って100%完治するとは限らない。 それでも、僕は今日の手術に命をかける。 数時間後、麻酔が切れて僕は目覚めた。 「星惟!起きた...?」 「うん」 手術自体は、成功した。あとは完治するかだけ。 美來、僕は守るよ。 君の生きられなかった人生も、僕が背負って、生きるから。 だから。 見守っていて。