★𓂃 𓈒𓏸◌
また美來が気を失った。
本当に、もう目覚めないかもしれないと医療従事者達は冷酷な現実を示した。
僕は美來の傍で、美來の温かくてもちもちした手を握りしめ、ずっと離れられなかった。
「美來...お願いだから目を覚ませよ...」
秋が来て、紅葉が空を舞うようになっても。
冬が来て、世間がクリスマスに浮かれても。
年が明け、共通テストに僕が撃沈しても。
美來が目覚めることは無かった。
「美來ちゃん...どうしたんだろう...」
「な...」
この時点で5ヶ月以上美來は眠っていた。
僕が第一志望の大学に合格しても、美來は目覚めない。こんなケースはレアだということ。
「美來...起きろよ...」
きっと、また幼児化が進み、次こそ喋れなくなっていると担当医は言った。
起きたら、その時点で余命が2週間、だとも。
「光野、月音さん、元気?」
高校のクラスメイトに聞かれても、「美來は元気」とずっと誤魔化していた。
また美來が気を失った。
本当に、もう目覚めないかもしれないと医療従事者達は冷酷な現実を示した。
僕は美來の傍で、美來の温かくてもちもちした手を握りしめ、ずっと離れられなかった。
「美來...お願いだから目を覚ませよ...」
秋が来て、紅葉が空を舞うようになっても。
冬が来て、世間がクリスマスに浮かれても。
年が明け、共通テストに僕が撃沈しても。
美來が目覚めることは無かった。
「美來ちゃん...どうしたんだろう...」
「な...」
この時点で5ヶ月以上美來は眠っていた。
僕が第一志望の大学に合格しても、美來は目覚めない。こんなケースはレアだということ。
「美來...起きろよ...」
きっと、また幼児化が進み、次こそ喋れなくなっていると担当医は言った。
起きたら、その時点で余命が2週間、だとも。
「光野、月音さん、元気?」
高校のクラスメイトに聞かれても、「美來は元気」とずっと誤魔化していた。
