死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


「星惟...

 星惟は、いつも優しくて、かっこよくて、私の全てだった。いつの間にか私の脳内は全て星惟だった。

 もう、出会って1年。

 私は寝ちゃっていたし、本当はそんなに長くない。
 だけど、星惟、言ってくれたよね。

       "100年分幸せにする"

 って。私、その言葉がすごく嬉しかった。

 私はずっと、普通の女の子を求めちゃいけないって思ってた。
 それは今でもそうだけど、でもね。
 星惟のおかげで、星惟といる時だけは普通の女の子になれたと思ったの。

 あの向日葵もずっと宝物だし、星惟との想い出だけで私、むこうでもやっていける気がするの。

 私はずっと、星惟のこと見てる。
 私はお星様になって星惟をずぅっと見てる。

 でも、星惟...
 私ばっかりに囚われないでね。星惟は優しくてかっこいいから色んな人から好きって言われるよ。

 私のことは過去にして、生きてください。
 私の生きられなかった分まで、めいいっぱい、生きてください。

 今まで、ほんとにありがとう。

 言ってみたかった言葉があるの。

        "愛してる"

 星惟が大好きだから、私は、星惟の、大人になった星惟の幸せを願ってます」