2日後。 「...せ、い...、星惟...!」 中治り、現象だ。 つまり私の命は...あと5日。 「美來...!?」 星惟がこの病室の扉を開けた途端に私がしゃべり出したから、星惟の目は大きく開いている。 「中治り現象だよ...喋れるうちに、星惟に伝えたいことがあるの。聞いてくれる?」 中治り現象、という言葉で医学部の星惟はピンと来たらしい。 「...わかった」 きっと、私の死期を悟ったんだよね。 星惟...そんな悲しい顔をしないで...