受験が終わった星惟は次の日も来てくれた。
酸素マスクが外せないし、思うように動けないし、喋れないからつまらない。でも、星惟はずっと微笑んで私の傍にいてくれた。
まるで、9本の向日葵を体現するように。
「美來、最近...」
星惟は大学であったことをいっぱい話してくれる。
そういえば、いつの間にか私達は出会って1年以上経っていたんだ...
「アアアアアアアアア」
こうやって頑張って声を出しても、星惟に本当の想いは伝わらない。
私に中治り現象は訪れないのかな。
そうしたら最期に伝えたいことも伝えられるのに。
今死んで後悔がない、なんて絶対嘘。
本当は死にたくないよ。
だけど、この運命はもうさすがに変えられない。
受け入れるしか私には選択肢が残されていない。だから、神様お願いです。
わがままはこれ以上言わないから。
もう、「死にたくない」なんて言わないから。
最期に、星惟とお話させてください...
