死ぬまでに、少女漫画のような恋がしたいだけ。


「美來ちゃん!!」「美來!」「美來!」

 愛菜ちゃん、お母さん、お父さんが続々と私の目に入る。いつの間に、星惟、ナースコール押したんだろう...

「アアアアア、アウ、アア」

「美來...嘘でしょ...」

 またお母さんの目には雨。
 悲しませたくないのに。なんで、なんでいつも私はこんな時に限って...

「先生...美來は...」

「残り、2週間でしょう」

 本当に、最後の命の宣告だった。