「ねぇ、匠海。」
「ん?」
「ご飯食べ終わったらさ、夜景見に行きたい。」
「夜景?」
匠海は少し考えると、「じゃあ、朝日山まで行ってみるか。あそこなら、夜景見えるだろ?」と言った。
わたしたちはそれから、ご飯を食べ終えると、匠海の車で朝日山を目指した。
朝日山までは、匠海の家から40分程で到着する。
山を登る途中に駐車場があり、そこから夜景が見えるのだ。
「はい、到着しましたよ〜。」
車が停まると、真っ先に車から降りて、わたしは夜景が見えるスポットまで走った。
「おい!みつ葉!待てよ!」
匠海の言葉を無視して、坂を駆け登って行く。
すると、目の前にはたくさんの光が散りばめられた綺麗な夜景が広がっていたのだ。
「うわぁ〜!綺麗!」
あとから登って来た匠海は「運転手を置いて行くなよ。」と言いつつも、夜景を見ると、「うわ、綺麗だなぁ!」と感動していた。
「人が蟻のようだ。」
わたしがそう言うと、匠海は「お前、ム◯カかよ。しかも、使い方も言葉も間違ってるし。"蟻"じゃなくて"ゴミ"な。」と言った。
「あれ?そうだっけ?」
わたしたちはそんな会話をしながら笑い合った。
匠海と一緒にいる時は、素の自分で居られた。



