「いらっしゃ〜い!」
体格が良く、頭にタオルを巻く店主が元気良く迎えてくれる。
わたしたちは、空いているカウンター席に座った。
「みつ葉は醤油だったよな。」
「うん!」
「すみませーん。醤油と味噌、一つずつお願いしまーす。」
匠海が注文すると、「はいよー!醤油と味噌ね!」と言う店主。
お店の中は、仕事帰りのようなサラリーマンが多く、奥のテーブル席では男子学生たちがガヤガヤと男子特有のノリで騒いでいた。
「お2人さん、いつも2人で来るけどカップルかい?」
店主のおじさんが唐突に質問を投げかけてきた。
「ただの幼馴染ですよー。」
わたしがそう答えると、おじさんは「その割に仲良いなぁ。」と言った。
「わたし、好きな人がいるんで。」
「、、、俺だっているし。」
匠海の言葉にわたしは驚き、「えっ!匠海って好きな人いたの?!初耳!」と言った。
「だって、初めて言ったからな。」
「ねぇ、どんな人?職場の人?」
「いや、同級生。ずっと想い続けてるんだけど、なかなか振り向いてくれないんだよなぁ。」
「同級生?誰だろ?でも、なかなか振り向いてくれないなんて、その人、男見る目ないね!匠海は優しいし、思いやりがあるし、そこそこイケメンだし。」
「そこそこって!」
「でもなぁ、匠海に彼女できたら、匠海の家行けなくなっちゃうなぁ。」
そうこう話しているうちに、「はい、お待ち〜!」とラーメンが出来上がった。
「美味しそう!いただきまーす!」
わたしたちはラーメンをすすり、その熱さに身体が温まっていく。
ラーメンが食べ終わると、わたしたちは「またね〜!おやすみ!」とそれぞれの自宅に帰るのだった。



