わたしの声を聞き、何かを察知したのか、匠海は「今どこに居る?」と訊いてきた。
「家。蓮くんが、、、家の外に居て、怖くて、、、。」
「ちょっと待ってろ!すぐ行く!」
そう言うと、匠海は電話を切った。
匠海が電話を切ってから、ほんの数分後、家の外から男性2人の言い争いのをような声が聞こえてきた。
匠海?来てくれた?
わたしは、静かに玄関へと近付き、外の様子を窺った。
すると、外から匠海と蓮くんの声が聞こえてきた。
「お前、こんなとこで何してんだよ。」
「おぉ、匠海。久しぶり。」
「久しぶり、じゃねーよ。これ以上、みつ葉に関わるな。」
「何だよ。お前、みつ葉に振り向いてもらえなくて、俺に嫉妬してんのか?」
「ふざけんな!これ以上、みつ葉を傷付けるなって言ってんだよ!!!」
すると、鈍い音が聞こえ、ガタン!と大きな音がした。
「いってぇ!匠海、テメェ!俺の顔に傷付けやがったな!」
「お前のそんな傷なんて大したことねーだろ!みつ葉は、その何十倍もお前に傷付けられてきてんだよ!みつ葉の気持ちを弄びやがって、、、。あー、一発じゃ殴り足りねぇ。あと何発殴って欲しい?」
「や、やめろ!」
「じゃあ、さっさと帰れ。もうみつ葉に近付くな。次来たら、一発じゃ済まないからな。」
匠海のその言葉が聞こえたあと、走り去って行く足音が聞こえた。
きっと、蓮くんが逃げたのだろう。
そういえば、匠海って喧嘩強かったんだよね。
「みつ葉?大丈夫か?俺だ、匠海だ。」
その声が聞こえた瞬間、わたしはドアを開け、ドアの向こう側に立っていた匠海目掛けて抱き着いた。
匠海は、「おぉっ!」と一瞬驚いていたが、すぐにわたしを抱き締め返してくれた。



