甘く切なく


蓮くんの自宅は2階建ての古いアパートで、1階の一番端だった。

ドアを開けると、狭い玄関には、たくさんのスニーカーが散らばっていて、中が騒がしかった。

「おーい、みんな!連れて来たぞぉ〜!」

蓮くんが家の中に向かって叫ぶ。

「えっ?蓮くん?どうゆうこと?」

家の中を見て、わたしは困惑した。
複数人の男の人たちが見えて、どうやらお酒に酔っているように見えたからだ。

「ほら、みつ葉。入れよ。」

そう言い、わたしの背中を押す蓮くん。

中に居る男の人たちは、「おっ!蓮、やっと連れて来たかぁ!」「その子が蓮のセフレ?」「想像と違う!思ってたより清楚な子だな!」と言葉を投げ掛けてきた。

蓮くんに腕を引かれ、家の中に入ると、お酒と煙草の臭いが漂っていた。

「この子が蓮の一押しの子かぁ。」

金髪にガラの悪そうな人が言った。

「おぉ、今まで抱いてきた女で一番だな。まぁ、ヤッてみればわかるよ。」

蓮くんの言葉に一気に不安になったわたしは、「蓮くん?どうゆうことなの?」と訊いた。

すると蓮くんは、「みつ葉の良さをこいつらにも味わわせてやろうと思ってさ。」と言ったのだ。

わたしはその瞬間、逃げなきゃ!と咄嗟に思ったが、それよりも先に蓮くんに腕を引かれ、ベッドに押し倒されてしまった。