甘く切なく


「蓮くんのこと好きな女の子がいて、、、相手してやってたから、連絡出来なかったって、、、。でも、身体の相性が合わなかったから、、、わたしのところに、戻って来たって、、、。」

泣きながらわたしがそう言うと、匠海は「はっ?!」と険しい表情をした。

「お前、もう蓮と会うのやめろよ。」
「でも、、、蓮くんは、やっぱりわたしが一番だって、、、。」
「一番って、、、でも、付き合おうとは言ってくれないんだろ?!」
「そうだけど、、、拒否して、嫌われるのが怖い、、、。」
「蓮は、お前の身体だけが目的なんだろ?」
「でも、必要とされてる!」
「それは必要とされてるんじゃなくて、利用されてるだけだよ!」
「匠海に何がわかるの?!わたしの気持ちなんて、、、!」
「みつ葉だって、俺の気持ちなんて分かってないだろ!!!」

匠海の大きな声に驚き、息が詰まりそうになった。
こんな感情的な匠海を初めて見た。

「好きな女が身体を弄ばれて、傷付いて悩んでる姿を見続けてる、俺の気持ちが分かるか?!」
「えっ、、、?」
「本当なら、蓮のところに行って、ぶん殴ってやりたい気持ちを抑えて、俺は傷付くみつ葉を慰めることしか出来ない、、、。そんな自分が、情けない。」
「匠海、、、。」

匠海は溜め息をつき、「大きな声を出して悪かった。」と言うと、ベッドから立ち上がり、冷蔵庫を開けて、缶コーラを取り出した。

「ごめん、、、わたし。」

わたしはどうしていいのか分からず、匠海の家を飛び出した。

そして、ゆっくり歩く速度を緩めると立ち止まる。

匠海が前言ってた好きな人って、、、

頭の中が混乱する中、わたしはその場にしゃがみ込み、うずくまって1人泣いたのだった。