しばらく、わたしたちは夜景を眺めていた。
匠海が途中、「寒くないか?」と訊いてくれたが、わたしは「大丈夫。」と答えた。
「この街にさぁ、たくさんの人が暮らしてるんだよねぇ、、、。」
「そうだなぁ。」
「毎日生きていく為に働いて、人間ってやっぱり蟻みたい。」
「かもな。こんなに働かされて、俺たちって、何の為に生きてるんだろうなぁ。」
そう語っている中で、わたしは「愛される為?かな。」と言った。
「愛される為?」
「うん。わたしは、誰か1人に愛される為に生きてる。人間って、愛を感じないと生きていけないんだって。」
「へぇ〜、そんなことよく知ってるな。」
「だから、人間は愛される為に生きてるんだよ。わたしも、、、愛されたいなぁ。」
わたしがそう呟くように言うと、「みつ葉なら、大丈夫。愛してくれる人が見つかるよ。」と匠海は言った。
「だといいなぁ、、、。」
わたしたちはしばらく夜景を眺めたあと、匠海の家に帰り、わたしは匠海のベッドを占領した。
「ベッド泥棒!」
「だって、匠海のベッド寝心地良いんだもん。」
「じゃあ、電気消すぞ。」
「うん。」
匠海は電気を消すと、ソファーに横になり布団を掛けた。
「匠海、今日は夜景見に連れて行ってくれてありがとね。」
「どういたしまして。」
「じゃあ、おやすみー。」
「おやすみ。」
わたしは今日も匠海の匂いに包まれながら、眠りに就いたのだった。



