学童の帰り道、あれは冬だった。



5時に一緒に帰った。

学童を出てすぐのところに病院がある。

その病院の壁に冬の間だけかげの時計があった。

一緒に帰っている時、「不思議だね」とか「どうなってるんだろうね」とかしゃべっていた。



だけど、翌年からはかげの時計は映らなくなって、今でももう見る事はできない。


前を通るたびに、湊とまた見たいなぁと、つくづく思う。