伊澄の手がシャツの下から侵入して直接ふくよかな双丘に触れても、込み上げてくるのは懐かしい快感だけだった。
ーーうそだ。そんなこと。
信じられなくて何度も抵抗しようとした。
けれど体はその意に反するように動こうとはせず、ただただ目の前の男から与えられる快感を享受している。
次第に頭は痺れ、何も考えられなくなった。
結局最後まで受け入れてしまい、思うままに欲を打ちつけられ果てた。
うそだ、うそだうそだうそだ。
事を終えた後、シャワーを浴びたいとベッドを抜けて風呂場に飛び込んだ雫は床に座り込んでいた。
上から打ちつけてくるシャワーの水圧で今日のために伸ばしてきた髪の毛が垂れて視界は黒く染まる。
あれだけ嫌だったのに、辛かったのに。
だから知らぬうちにトラウマになってしまって、もう一生誰とも肌を重ねることなんて出来ないと思っていたのに。



