君のいる世界


名前のない感情で埋め尽くされた僕の心は、両親への強い嫌悪感と、空への嫉妬心を覚えた。



何をしても成功する空と、空回りする自分とのギャップに何度も心を痛めたことか。




「所詮その程度かお前は。」



「出来が悪いんだから。」



「....近寄るなよ、あっち行けよ。」



「お兄さんはあんなに優秀なのにねぇ、可哀想に。」






「兄の劣化版。」