君のいる世界


「お前、今日やけに素直じゃんか。もっと頭おかしくなったのか?」



「....うん、そうかも。」



と僕は渇いた返事をした。




「可哀想だからお土産買ってきてやるよ。ありがたく思いな。」



と言って空はドアを開く。






ガチャ。






ドアが閉まる音を聞いて、覚悟を決める。





あいつらの旅行を台無しにして、僕はこの世界から消えると。