心が死にたがっているのに、体はそれを受け入れない。 苦しいほど脈打つ心臓、小刻みに震える手足。 呼吸をする度、痛み出す肺。 生きてきた中で、最も苦しい瞬間だろう。 落ち着け、僕。 苦しみを少しでも紛らわそうと、心に言い聞かせる。 そして、ゆっくりと深呼吸をして、重たい瞼を固く閉じる。 この17年間はいいものではなかった。 この世に生を受けたのが全ての間違いだったんだ。 「出来損ない。」 この言葉が、頭をよぎる。