バツイチ美女と 御曹司

ショップに寄って少し手伝ってから
FUJIHARAのカフェでお茶をしていこうと
思ってシザーバックをしまい服も整え
化粧直しをしてロビーを歩いていると、
裕くらいの背格好で歳も同じくらいの
とても素敵な男性に声を掛けられた。  

素敵だけでは言い表せないオーラを
振りまいている。

裕とはまた違ったタイプの超絶イケメンだ。

でも、どこかで見たような既視感がある。

「すみません。僕はこういうものです。
先ほどは迷子のフランス人の女の子を
サポートしてもらって助かりました。
フランス語もまるでフランス人のように
話していらして、それにも驚きました」

とその男性はマリに話しかけた。

名刺を見ると結城グループ取締役専務
結城研吾とある。

それで思い出した。

兄の紘一が見せてくれた写真に一番の
存在感を放っていた御曹司だ。

結城グループと言えば
ホテル・ラ・ルミエール東京の
母体でもある。

色々な事業を多角的に経営している大企業だ

そんな大企業の御曹司がマリに何の用事が
あるのかと、腑に落ちないながらも
マリは研吾に向き直り挨拶をした。