バツイチ美女と 御曹司

「マリ?マリじゃない?」

とクロエのママがマリを呼んだ。

「あっ 、ミッシェルさん。
こんなところでまたお会いできるなんて
びっくりです」

マリは驚いて目を見開いた。

彼女はパリのフローリストの常連さんで
日本びいきの方だったので、
よくマリとも言葉を交わしていたのだ。

そういえば今度六歳になるおてんば娘の
いたずらに困っていると言っていた。

クロエのことだったんだと納得がいった。

「ミッシェルの言っていたおてんば娘は、
クロエのことだったんですね」

と言って二人で笑いあった。

「マリ、連絡先交換しよう。
日本でもお花屋さんで働いて
いるんでしょう?」

ミッシェルはマリのシザーバックを指さして
そう言った。

またマリの店でお花を買いたいと
言ってくれた。

詳しく話している時間はないのでSNSで
やり取りすることにしてマリは辞去した。

ほんとに奇遇だ。

ミッシェルがフランス大使の奥様だった
なんてびっくりした。