バツイチ美女と 御曹司

椿の話も相談したかったので、
マリは裕についてすぐ近くだという裕の
マンションに行くことになった。

歩いて十分ほどのところの五階建ての
低層デザイナーズマンションが
裕の住まいだった。

おしゃれな総レンガの外観に
エントランスポーチやアプローチの
通路わきに植えられた草木が癒される
空間になっている。

マリは思わず

「素敵なマンションですね。
なんだかほっとする。」

「うん、決め手はこのエントランスなんだ。
この草木のアレンジや照明の配置、
ちょっとした石のアクセントがとても
気に入ったんだ。
勉強にもなった」

「確かに、木の選び方や配置がそれぞれを
引き立たせているし、低い植物の選定も
センスがありますね」

「マリならそういうと思った。
共感するところが一緒でうれしいよ」

と言って笑う裕に、
ちょっとドキドキするマリ。

最初は藤原さんだった呼び方もマリさんから
いつのまにかマリちゃんになり、
今では二人の時はマリになっている。