バツイチ美女と 御曹司

ただ口をパクパクさせているだけ、
お相手の女性は出るところは出て細い腰の
セクシーでスレンダーな美女だ。

年齢は梅原と同年代くらいかなと
マリは暢気に考えていた。

多分彼が既婚者だと思わなかったようで
ただ唖然としている。

そんな二人をしり目に

「では梅原先生に奥様 お邪魔しました。
お会いできて光栄でしたわ。おほほほほ。」

まるでどこかのマダムのような高笑いを
かましてマリの手を引きラウンジに
戻っていく。

ほんと主演女優賞ものの演技だわと
内心感心するマリ。

浮気疑惑確定の現場を押さえたにも
関わらずなんだか可笑しくなってしまった。

梅原のヌンクの叫びのような顔を
思い出したら、笑っている場合じゃない
にも関わらず笑いがこみあげてきて
肩を揺らしてこらえる。

でも、優依にはお見通しのようだ。

ラウンジに戻ってソファーに倒れ込むと
グラスの水を一気飲みして