バツイチ美女と 御曹司

その後、裕は週に一~二回マリを食事に
誘うようになった。

店長会議での講義の話もあり
マリは誘われると気楽に応じてくれた。

居酒屋や肩の張らない和食のお店や
たまにはホテルのフレンチなどに
連れていく。

いつも裕に払わせていて申し訳ないと、
マリは言うのだが、友達の妹に
お金出させるわけにはいかない
紘一にしめられると言うと裕の大好きな
笑顔でころころと笑ってくれる。

そんなマリといると心がふわっと優しく
なって癒されていくのを感じる。

裕は完全にマリに堕ちたと認めざる得ない。

マリも裕といると楽しそうなので、きっと
裕のことは気に入ってくれているとは思う。

でもいまいち自信がない。

それに親友の紘一の妹だ。

それもシスコンの…
その上自分の部下になる。

簡単には手を出せない。辛いところだ。

でも、裕はもうマリを手放せないと
思っている。