バツイチ美女と 御曹司

「マリさん今日お店が終わったら食事に
付き合ってくれないかなあ。
少し話したいこともあるんだ」

と言った。

副社長に話があるといわれれば
断るわけにもいかずきっと仕事の
話なのだろう。

「わかりました。」

と答えると

「じゃあ七時ごろに迎えに来るよ」

と言って帰っていった。

「白石さん副社長が話があるって
いうんですけど、 何でしょうかね?
勤務態度が悪いとか
叱られるんでしょうか?」

と白石に尋ねると、ぷーと噴き出して

「そんなことあるはずないじゃん。
マリちゃんは目黒の看板娘で気位の高い
奥様や下町のおばちゃんたちにも上手に
対応できるスーパーカリスマ店員
なんだからね。
なんか頼みたいことがいっぱい
あるんじゃないの。」

と内容がある程度わかっているらしい
白石は笑っていた。

その後閉店作業が終わったころに
迎えに来た裕は、予約してくれていたらしい
イタリアンのお店に連れて行ってくれた。