バツイチ美女と 御曹司

駅の目の前で人通りも多く、老若男女問わず
買っていってもらえるので、結構はける。

マリは一日に何度も作り足している。

おかげで売れ残りが少なくなって
白石は上機嫌だ。

午前中は主婦向けにナチュラルや
キュートな花束にする。

夕方は会社帰りの女性やサラリーマン
向けにちょっとシックなモダンスタイル
にしてみたり、
時間帯で花束も工夫している。

そんな花束を買ってくださったお客様が
何かの時に思い出して五千円や一万円の
花束やアレンジを頼んでくださることもある

なのでマリは白石にアレンジに使う
可愛い雑貨を仕入れてくれるように
頼んでいる。

どんなものがいいかと聞かれるので今まで
マリが作ったそんな雑貨を使ったアレンジの
写真を見せて、おしゃれなアンテイークぽい
ブリキのジョウーロやバケツ、
籐のバスケットやレトロな木の箱等、
花器ではない雑貨と呼ばれる小物たちを
仕入れてもらった。

それにアレンジをして店先に置いてみると
これも作るとすぐに売れていくのだ。