三年前 親友の優依と日本橋の高級ホテルで
贅沢ランチを楽しんだあとたわいない会話が
楽しくてラウンジでお茶をしていこうと
立ち寄った二人

主婦であるマリと総合商社勤めの優依は、
月に一度は一緒にランチを楽しんでいる。

こういう日のランチは奮発して
普段食べられないような豪華なランチを
頂くことにしているのだ。

ラウンジで優依の仕事の失敗談に
抱腹絶倒しながら美味しいケーキを食べて
至福の時を過ごしていた。

マリは働いた経験がない。

だから優依の仕事の話はいつも羨ましく
また新鮮で楽しかった。

マリは短大卒業後すぐに夫の希望で
結婚して専業主婦になったのだ。

優依は有楽町にある総合商社で営業部に
籍を置いている。

アシスタントのような仕事らしい。

何人か営業の担当の人がいて彼らの依頼で
見積もりをしたり外国とのやり取りや、
時には外回りにもついていくらしい。

表情が豊かで明るくて人懐っこい優依は
どこにいてもみんなに好かれる。

マリとは静と動という感じだ。

親友三人はそれぞれ個性的だ。