バツイチ美女と 御曹司

裕はニューヨーク進出を真剣に考えて
いるようだ。

近い将来円山花壇のニューヨーク支店が、
できるかもとマリはワクワクした。

そして明日帰るという最後の日に、
裕はマリを五番街のテイファニー本店に
連れていって、婚約指輪を買ってくれた。

結婚指輪も一緒に選んだ。

仕事柄、縦詰めに大きなダイヤが輝く
指輪はさすがにはめては仕事に支障がある。

いらないと言うマリに裕は俺が贈りたいん
だからと言ってきかなかった。

結婚指輪はシンプルで作業にも引っかからず、
でも小さなメレダイヤがついているものを
選んだ。

裕の物にはダイヤがついていない。

リングの裏側に定番の言葉を刻んでもらう
ので、受取は東京のお店でできるように
してもらった。

マリは結婚指輪だけで十分だと何度も
言ったが、裕は頑として譲らず結構な出費
になったのにニコニコうれしそうだった。

そんなふうに二人で思い出深く過ごした
ニューヨークを後にして東京に戻った。

帰りの飛行機は何とファーストクラス
だった。

マリはびっくりしたが、裕は親父に請求
するから大丈夫と、余裕の顏で笑っていた。