バツイチ美女と 御曹司

そしてニューヨークに進出するなら色々
教えると、頼もしいことも言ってくれた。

ナタリーの従弟だというその人は、
とても感じのいい男性だった。

祐は何度もお礼を言っていた。

そのあとナタリーにラインでお礼を伝えた。

彼に教えてもらったフラワーマーケットに、
次の日の早朝、二人で行ってみた。

マンハッタの花卸の感じは日本とそんなに
変わらないように思うが少し専門色が強い。

枝物を専門に扱うお店やバラだけのお店
などもある。

いろんな種類を取り揃えているところも、
もちろんある。

花のラッピングやギフト用の雑貨などを
扱う店ばかりがビル一件に入っている
のにも驚いた。

このあたりでフラワーショップに必要な物
がほとんど揃うと言うのがありがたい。

また現金なら一般の人も買えるようだ。

ただ、その花の単位は一束なので
二十~三十本ある。

そこは日本の花卸と変わらない。

裕はアイボリーのバラを一束買ってくれた。

花器もないのに…困っていると、
そのあとちゃんとフラワーショップに行って
花器も買ってくれた。

一度部屋に帰って花を飾ってから、また
出かけてフラワーショップを二~三件
視察した。