バツイチ美女と 御曹司

タイムズスクエアの人混みには驚ろいた。

迷子にならないようにぎゅっと裕に
しがみついていた。

チェルシーマーケットで、ロブスターを
お腹いっぱい食べたり、ニューヨーク
ステーキの有名店にも行った。

マリはTボーンステーキを半分も
食べられずに、裕に助けてもらった。

裕も、死にそうな顔で食べていた。

とにかく何でもボリュームが半端ない。

そんな外食に飽きたらマリが料理を作った。

裕はマリの料理が一番だと言ってくれるので、
たいてい夜は部屋で食べることになった。

研吾が帰る前の日に、ナタリーも呼んで
ホテル・ラ・ルミエールNYの
和食レストランで夕食を一緒に食べた。

個室を取ってもらってナタリーの好きな
お寿司のコースを頼んでもらった。

裕が持ってきた日本酒の飲み比べセットを
ナタリーはすごく喜んでくれた。

一番気に入ったものを、今度は大きなサイズ
で送るのでラインで教えてもらうように
伝えると、ナタリーはますますご機嫌に
なった。

裕は、研吾にもナタリーにも円山花壇の
ニューヨーク進出を打診されていた。