バツイチ美女と 御曹司

近所の方やご両親の友人たちも集まってきて、
大量のおもてなし料理を作る事になったのも
一度や二度ではなかったが、
ただで住まわせてもらえてフランスの家庭も
体験できて、おしゃべりな二人のおかげで
フランス語も格段に上達した。

感謝しかない。

アデルもマリの和食が恋しいと言って、
休みには帰ってきてみんなで食卓を囲み
夜までお酒を飲んで酔っ払っていた。

マリはあまりお酒は飲まないのでもっぱら
料理を作るのと、みんなが酔っ払った後の
片付けをしていたのだが…

日本に帰る一週間前には、またロンドンに
アデルを訪ねて別れを惜しんだ。

マリの二年半は、ほんとに充実していて友人や
職場の同僚、先輩にも恵まれた
幸せな日々だった。

イングリッシュスタイルのアレンジは、
どこかイングリッシュガーデンを
彷彿とさせた。

いろんな花をミックスさせながらも
きちんとした仕上がりの生真面目さが
感じられた。