バツイチ美女と 御曹司

紘一とマリの父親に経緯を説明して
謝罪するためにだ。

この一ケ月、紘一からは何も
言ってこなかった。

知っていればシスコン気味の紘一の事だ、
黙ってはいないだろう。

裕は二~三発殴られるくらいの覚悟を
して行った。

藤原屋につくと、居間で二人に対峙した
裕は、まず土下座して謝罪した。

マリを守れなかったこと、
マリを傷つけたこと
マリに信用されなかったことは全て
自分の責任だと言った。

ちょうど裕がつく前に、マリからの
手紙が届いていたようで、案外紘一も
マリの父親も冷静に聞いてくれた。

まず事の経緯を説明して、さっき自分の
父親を説得して結婚の了承をもらった事、
優依のおかげでマリの居場所も
わかっている事、会社の決算関係の
やるべきことを終えたらすぐに迎えに
行くと、きっぱりと告げた。

裕の固い決意が伝わったのだろう、
二人とも裕を信頼しているから、マリの事
をよろしく頼むと反対に頭を下げられた。

次の日には税理士を急遽呼んで、
経理部とも一緒に打ち合わせをした。

決算の処理を連携してやってもらえる
ように指示を出した。

とりあえず裕が四月中に終えなければ
ならない事務処理を優先して片付けた。