バツイチ美女と 御曹司

そして三人の辞表をびりびりに破いて

「山田 社長交代の準備をしてくれ」

と山田さんに言った。

彼は満面の笑みで

「はい、わかりました。時期については、
また落ち着いてから相談させてください」

と山田は裕を気遣ってくれた。

「山田さん、ありがとう。
とりあえずマリを迎えにいかないと、
帰ってきてくれるかもわからないんだ。
俺の信用も地に落ちてるかもしれないし
誰かさんのせいで…」

う~っと言ううなり声は社長だ。

でもとりあえずこれでマリを堂々と
迎えに行ける。

社長室を出ると椿が

「マリちゃんの行方は分かったの?」

と心配そうに尋ねた。

椿にとってマリは、もうかけがえのない
妹であり頼りになる仲間なのだ。

椿は今まで一人で装花部を背負ってきた。

そこにマリがいてくれるだけで心の負担が
軽くなるしやる気も出てくるのだと言った。

また、もうマリのいない円山花壇は
考えられないとも言ってくれた。

マリがいなければ裕も椿も、仕事への原動力
が半分以下になるわと言って疲れた顔で
無理やり笑った。