バツイチ美女と 御曹司

「あら、社長は従業員の言うことは
一も二もなく聞くのね。
そうじゃないでしょう。
そのほうが都合がいいからじゃないの。
ブライダルはマリちゃんがいないと
成り立たなかったのよ。
社長が話したときにマリちゃんがすぐに
辞めていたらブライダルの話は
流れていたわ。
マリちゃんありきの話だったんだからね。
この売上いくらだか知ってるの?
千五百万以上なのよ。
かかわったスタッフはみんなすごく勉強に
なったと言って、大変だったにもかかわらず
みんな笑顔だったわ。
マリちゃんのおかげよ。
リーダーとして引っ張ってくれて新しい
円山花壇の可能性を引き出してくれたのよ。
彼女がいれば迎賓館の装花だって
やれるわよ。
そんな人をあなたは勝手に追い出したのよ。
その辺をちゃんとわかってるの?」

とすごい剣幕の椿に社長も引いている。

「そんな事言われても俺にはわからない」

「わからないことを勝手に判断して、仕事に
穴開けるかもしれない決定をよく一人で
できるわね。マリちゃんはこの円山花壇の
将来を引っ張っていく人よ。
裕と二人でそれでこそ円山花壇は安泰よ。
お花の何たるかもわからない嫁に、裕を
サポートして円山花壇を背負っていけると
思ってるの?
何がリゾートホテルチェーンの会長の孫よ。
ちゃんちゃら可笑しいわ」