バツイチ美女と 御曹司

「ニューヨークなら俺も協力できるよ。
結城の支社もホテルもあるし、きっと
探してみせるよ。
この際使えるものは何でも使え」

と親友のありがたい言葉に裕は絶句する。

「二人ともほんとにありがとう。
持つべきものは親友だな」

という裕に、優依がぱっと顔を上げた。

「そうだ。菊枝だ!もしマリが外国に
行くなら観光じゃないんだからエアー
と一緒に長期滞在する処を見つけ
なくっちゃいけないでしょう。
菊枝に内緒で頼んでいる可能性があるわ。
菊枝に聞いてみる。
今週は添乗に行っていないはずだから」

そして優依はすぐに菊枝に電話してくれた。

「もしもし菊枝、 あんたやってくれるじゃん
私に何も言わずにマリの手配したでしょう。
わかってるんだからね。この薄情者絶交よ。
一生口きかないからねっ!」

と言って電話を切る。

「ええ~っ、切っちゃうの?」

と裕と研吾が同時に叫ぶ。

「まあ、見てなさいよ。すぐに電話かかって
来るから、菊枝は薄情者とか裏切り者という
言葉に弱いのよ。あと絶交宣言にもね」

そういって携帯をテーブルに置いて
もみ手をしている。